大塚国際美術館は、徳島県鳴門市にある、世界唯一のセラミックアートの美術館です。1998年に開館し、世界の名画を陶板に再現した作品を展示しています。
この美術館の最大の特徴は、絵画を高温で焼き固めた陶板で再現している点にあります。この技術により、原画の色彩や質感を長期間にわたって保存することができます。
大塚国際美術館のコレクションは、西洋美術の名作を中心に、約1,000点以上に及びます。
ルネサンス時代から現代までの幅広い時代の作品が含まれており、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」や、ミケランジェロの「システィーナ礼拝堂の天井画」、クロード・モネの「睡蓮」など、世界的に有名な作品のレプリカを見ることができます。
これらの作品は、原寸大で再現されているものも多く、実際の作品に近い形で芸術を体験することが可能です。
美術館の建築自体も見どころの一つであり、地中海の風光明媚な景色を模した庭園や、光と影を巧みに使った展示空間が訪れる人々を魅了しています。また、美術館では定期的に特別展示が行われ、新たな視点から作品を楽しむことができます。
教育プログラムやワークショップも充実しており、子どもから大人まで、さまざまな年齢層の人々が美術に親しむ機会を提供しています。美術館を訪れることで、美術の歴史や文化、技術について学ぶことができるだけでなく、作品を通じて異文化を理解するきっかけにもなります。
大塚国際美術館は、美術愛好家だけでなく、一般の観光客にも高い人気を誇っています。美術館のある徳島県鳴門市は、渦潮で有名な鳴門海峡に面しており、美術館訪問と合わせて自然の美しさも楽しむことができます。
美術と自然、両方の魅力を兼ね備えた大塚国際美術館は、訪れる人々にとって忘れがたい体験を提供しています。
大塚国際美術館の見どころ・楽しみ方
- 世界名画の原寸大陶板レプリカを鑑賞できる
- レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」展示
- 地中海風庭園での散策が楽しめる
口コミレビュー・感想評価・評判一覧
1
誰もが楽しめる美術館
大塚国際美術館では、誰もが知る有名作品が陶板に描かれ再現されている。作品は全て触れることができ、筆の流れや絵の具の置かれ方を実感できる。美術が好きな人は勿論、普段あまり美術に関心が無いという人でも楽しめる体感型の美術館だと思う。
私が一番印象に残ったのはシスティーナ礼拝堂。教会の内部が忠実に再現されており、空間に一歩足を踏み入れると自然と厳かな気持ちになった。天井部分はアーチ状になっているため、下から見上げた時に綺麗に見えるよう陶板を作成するのは至難の業だと思う。
ここを訪れる際は、職人の技術の凄さをぜひ体感してほしい。また、ゴッホの7つのひまわりが同じ展示室に展示されていたり、最後の晩餐の修復前のものと、修復後のものが向い合せで展示されているなど、実際にはありえない光景を見ることができるのもこの美術館の魅力である。
料金は一般的な美術館に比べると高いが、鑑賞できる作品数の多さを考慮すると妥当。様々な作風の作品があるため、誰のどんな作品が好みか考えながら見るのも楽しいと思う。
館内がとにかく広く、全ての作品をじっくり見て回ろうとすると1日はかかる。なので、時間にゆとりを持って訪れることをおすすめする。
行った時期:2019年8月 一緒に行った人:家族
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