ジャングリアは赤字なの?沖縄で広がる赤字説の根拠を検証

※本ページはプロモーションが含まれています

※本記事はプロモーションを含みます

ジャングリア沖縄には約51億円の赤字実績がありますが、開業前の決算であり、現在の営業赤字が51億円という意味ではありません。

2026年8月時点では、初年度約100万人・売上100億円超という営業実績は判明した一方、開業後の最終損益はまだ公表確認できず、「赤字経営」「倒産危機」と断定できる段階ではありません。

「ジャングリア沖縄って51億円も赤字なの?」「100万人しか来なかったなら経営は危ない?」と気になっている方も多いですよね。

ただ、この話は決算の期間、来場者数、売上、利益を分けて考えないと結論を間違えやすいテーマです。

2026年8月時点で重要な数字を整理すると、次のようになります。

確認したい数字 内容
2025年6月期の純損失 50億9800万円
2025年6月期の純資産 251億3400万円
2025年6月期の総資産 627億2900万円
ジャングリア沖縄開業日 2025年7月25日
開業初年度の来場者数 スパを含め約100万人
開業初年度の売上 100億円超の見通し
開業1年間の沖縄県内への経済波及効果 494億円

特に覚えておきたいのは、50億9800万円の赤字と、初年度100万人・売上100億円超は、同じ期間を示した数字ではないことです。

ここを整理しながら、ジャングリア沖縄の経営状況をできるだけフラットに見ていきましょう。

ジャングリア沖縄は51億円の赤字なの?

答えは、運営会社が50億9800万円の純損失を計上したこと自体は事実。ただし、ジャングリア沖縄を営業した結果の51億円赤字ではありません。

ジャングリア沖縄を運営する株式会社ジャパンエンターテイメントの2025年6月期決算では、最終損失にあたる純損失が50億9800万円でした。

同じ決算では、経常損失50億9100万円、利益剰余金マイナス86億4300万円、純資産251億3400万円、総資産627億2900万円となっています。

数字だけを見ると、

「51億円も赤字ならかなり危ないのでは?」

と感じますよね。

ところが、この決算には大きな注意点があります。

決算期末は2025年6月30日。ジャングリア沖縄のグランドオープンは2025年7月25日です。

つまり約51億円の純損失は、パークが一般客を迎えて本格的に営業を始める前までの数字なんです。

しかも2025年6月期は、従来の3月期から6月期へ決算期を変更したとみられ、対象期間は2024年4月1日から2025年6月30日までです。

ここは以前の年度と単純比較するときにも注意したいポイントです。

2023年3月期の純損失は約19億2000万円、2024年3月期は約10億1800万円でしたが、2025年6月期とは対象期間の長さも事業の進捗段階も同じではありません。

さらに2025年6月期には売上高が計上されていません。

大型テーマパークをつくるには、オープン前から施設整備だけでなく、スタッフの採用・教育、システム構築、広告宣伝、安全管理体制の整備など、多くのお金が必要になります。

つまりこの時期は、いわば「入場料を受け取る前に、開業準備のお金が先に出ていく期間」でした。

そのため、

「ジャングリアを営業した結果、1年間で51億円損した」

という理解は正確ではありません。

正しくは、

「ジャングリア開業直前までを含む2025年6月期に、運営会社が50億9800万円の純損失を計上した」

です。

この違いはかなり大きいですよね。

一方で、「開業前の赤字だから全部問題なし」と考えるのも早いです。

開業後には人件費、施設保守費、水道光熱費、広告費、アトラクションのメンテナンス費などが継続的に発生します。

2026年夏には、屋外の待ち列などへ高性能扇風機を約100台増設するなど暑さ対策も強化され、夏季対策には積極的な投資が行われています。

旅行者としてはうれしい改善ですが、経営面では当然コストも伴います。

だから本当に知りたいのは、「開業前にいくら赤字だったか」だけではありません。

開業して売上が発生したあと、最終的に利益が残ったのか。

ここがジャングリア沖縄の採算を見る最大のポイントです。

ジャングリア赤字=倒産危機?総資産627億円も確認しよう

「51億円赤字」という数字を見て、そのまま「倒産しそう」と考えるのも適切ではありません。

会社の状態を見るときは、損益だけではなく貸借対照表の数字も確認する必要があります。

2025年6月末時点では、総資産が627億2900万円、純資産が251億3400万円でした。

総資産から純資産を差し引くと、負債は約376億円規模になります。

つまり、この時点では純資産がマイナスになる「債務超過」の状態ではありません。

これはかなり重要です。

赤字とは、一定期間の収益と費用を比べて損失が出た状態。

一方の債務超過は、会社の資産より負債が多くなり、純資産がマイナスになった状態です。

「赤字」と「債務超過」は同じ意味ではありません。

もちろん、50億円規模の損失を軽く見てよいわけではありません。

営業開始後も赤字が積み上がれば、純資産は減っていきます。

さらにジャングリア沖縄は巨額の開発資金を投じた大型事業なので、設備投資を回収しながら事業を続けていかなければなりません。

それでも2025年6月末の数字だけから、

「51億円赤字だから倒産寸前」

と結論づけることはできません。

私はここが、「ジャングリア 赤字」と検索するときに最も注意したいポイントのひとつだと感じています。

大きな赤字額は見出しとして強いので、どうしても50億9800万円だけが目に飛び込んできます。

でも会社の財務を見るなら、

いくら損失が出たのか、どれだけ資産があるのか、純資産はいくら残っているのか

をセットで見る必要があります。

※画像はAIによるイメージ

ジャングリア初年度100万人は少ない?150万人説も検証

ジャングリア沖縄の経営不安を語るうえで、もうひとつ注目されているのが初年度の来場者数約100万人です。

ジャングリア沖縄は2025年7月25日に開業しました。

開業から半年では、スパを含む来場者数が約65万人。

そして2026年7月25日の開業1周年時点では、初年度の来場者数がスパを含め約100万人、売上が100億円を超える見通しとされました。

数字だけなら「100万人も来た」と感じるかもしれません。

一方、加藤健史CEOは来場者数について、思うような数字には至らなかったという認識を示しています。

つまり、運営側自身も初年度の集客結果を十分だったとは評価していないわけです。

ここで検索するとよく出てくるのが「年間150万人」という数字です。

ただし、この150万人については表現に注意が必要です。

運営会社が、

「年間目標は150万人です」

「損益分岐点は150万人です」

と具体的な公式目標値を公表しているわけではありません。

開業前に森岡毅さんが、年間約300万人規模が訪れる沖縄美ら海水族館の半分程度でも採算が見込めるという趣旨の考えを示しており、その説明から約150万人が採算規模の目安として広く換算されているという位置付けです。

ですから、

「公式目標150万人に対して100万人しか来なかった」

と断定するのは正確ではありません。

より慎重に表すなら、

「採算規模の目安として約150万人が語られてきた一方、運営会社は具体的な年間目標値を公表しておらず、初年度はスパ込み約100万人だった」

となります。

一方で、100万人という結果を楽観視できるわけでもありません。

半年で約65万人、1年間で約100万人という数字を単純に引き算すると、後半6カ月は約35万人です。

ただし、ここも「急激に人気がなくなった」と単純化しないほうがいいでしょう。

テーマパークは季節、休日数、天候、台風、旅行需要などの影響を受けます。

特に沖縄旅行は夏休みなど繁忙期と、それ以外の期間で需要差があります。

だから半年ごとの数字だけから失速原因まで断定することはできません。

それでも運営トップ自身が来場者数を十分ではなかったと捉えている以上、2年目に集客を改善できるかは重要な経営課題です。

ここは厳しく見ておきたいところですね。

売上100億円なら黒字?来場者100万人だけでは判断できない

初年度約100万人と並んで、私は売上100億円超の見通しにも注目しています。

なぜならテーマパークの経営は、来場者数だけでは決まらないからです。

ジャングリア沖縄にはパーク入場料のほか、飲食、グッズ、スパ、プレミアムパスなど複数の収益機会があります。

初年度は約100万人の来場者を集め、売上100億円を超える見通しとされています。

ここで注意したいのが、

「売上100億円」と「利益100億円」はまったく違う

ということです。

売上から、人件費や飲食物の原価、広告宣伝費、施設維持費、水道光熱費、減価償却費、借入に伴う金融費用などを差し引いて、ようやく利益が分かります。

売上が大きくても、それ以上に費用がかかれば赤字になります。

逆に、想定より来場者数が少なくても、一人ひとりの利用単価が高く、運営費を効率化できれば採算性は改善します。

この点を考えると、

「100万人しか来なかった=赤字」

とも、

「100億円売れた=成功」

とも断定できません。

本当に確認したいのは、

100億円を超える売上から、最終的にいくら利益が残ったのか

です。

そして2026年8月29日時点で、2026年6月期の決算公告はまだ確認できません。

2026年6月期は、2025年7月25日の開業から2026年6月30日まで、約11カ月の営業期間を含むことになります。

そのため、公開されれば初めて「ジャングリアを実際に営業した期間を大部分含む決算」が見えてきます。

なお、開業1周年は2026年7月25日なので、2026年6月期と「開業初年度の1年間」は完全には一致しません。

この決算年度と開業1周年実績のズレも、数字を比較するときには覚えておきたいポイントです。

私は、この整理こそジャングリア赤字説を見るうえでかなり重要だと思っています。

約51億円の赤字は開業前。

100万人・売上100億円超は開業後1年間。

その間をつなぐ「営業後の利益」がまだ見えない。

だから現時点で一番正確な表現は、

「開業前の赤字実績は確認できるが、開業後の経営が最終的に黒字か赤字かはまだ公開された決算だけでは確定できない」

となるんです。

総事業費700億円と366億円融資は危険なの?

ジャングリア沖縄について調べていると、総事業費約700億円、さらに366億円の融資という大きな数字も出てきます。

ジャングリア沖縄は総事業費約700億円規模のプロジェクトとして整備されました。

また、テーマパーク建設のプロジェクト資金として総額366億円のシンジケートローンが組成されています。

共同アレンジャーは琉球銀行と商工中金で、合計11金融機関が参加した融資です。

ここでも、

「366億円も借金があるなら危険」

と金額だけで判断するのは避けたいところです。

大型開発事業では、すべてを自己資金だけでつくるのではなく、出資と借入を組み合わせて資金を調達することがあります。

ジャングリア向けの融資も、テーマパーク事業を対象としたプロジェクト資金として組成されました。

重要なのは借入額そのものより、

営業によって十分なキャッシュフローを生み、設備投資や借入負担を支えられるか

です。

そして、この問題はやはり来場者数だけでは判断できません。

来場人数、客単価、運営費、追加投資、リピート率などが組み合わさって経営結果が決まります。

ジャングリア沖縄の場合、立地条件も特徴的です。

沖縄本島北部の今帰仁村・名護市にまたがるエリアにあり、大都市圏のテーマパークとは集客構造が違います。

多くの県外旅行者にとっては、

「休日だからパークだけ行こう」

という施設ではなく、

沖縄旅行の限られた旅程の中にジャングリアを組み込んでもらう

必要があります。

沖縄には海、美ら海水族館、ホテル、グルメ、離島観光など魅力的な選択肢がたくさんあります。

ジャングリアにとっては、他テーマパークだけがライバルなのではなく、旅行者の限られた滞在時間そのものが競争対象なんですね。

これは東京や大阪の大型テーマパークとは少し違う難しさです。

494億円の経済効果はジャングリアの利益ではない

ジャングリア沖縄の開業1年間では、沖縄県内への経済波及効果が494億円と推計されています。

宿泊、飲食、小売、各種サービスなど、周辺産業にも消費が広がったという意味では大きな数字ですよね。

さらに人流データでは、ジャングリア来場後に名護市街地など沖縄北部を周遊する動きも確認されています。

旅行好きとしては、ここはとても興味深いポイントです。

テーマパークが「目的地」になることで、北部で宿泊したり、周辺の飲食店を利用したりする旅行者が増えれば、旅の流れそのものを変える可能性があります。

ただし、ここでも数字の混同は禁止です。

経済波及効果494億円=ジャングリアの売上494億円ではありません。

もちろん、利益494億円という意味でもありません。

地域経済への効果と運営会社自身の採算性は、まったく別の指標です。

ジャングリアの評価では、

「地域経済に効果があるなら会社も成功している」

とも、

「会社が赤字なら地域経済への意味もない」

とも言えません。

地域への波及効果と会社の収益性を分けて考えると、かなり見通しがよくなります。

「2年で閉鎖」「倒産する」という噂に根拠はある?

2026年8月時点で、ジャングリア沖縄が閉鎖すると決定した事実や、倒産が発表された事実は確認できません。

「2年で終わるのでは」といった話が出る背景には、株式会社刀が関わったイマーシブ・フォート東京の営業終了もあると考えられます。

イマーシブ・フォート東京は2024年3月に開業し、2026年2月28日に営業を終了しました。

約2年間での終了だったため、

「刀が関係した施設だからジャングリアも同じでは?」

と連想する人が出るのは理解できます。

ただし、両施設をそのまま同一視することはできません。

イマーシブ・フォート東京は、もともと期間限定で活用する物件を使った事業でした。

開業後には、大人数を対象としたライトな体験よりも、少人数で深く入り込むディープな体験へ需要が偏りました。

その結果、最適な事業モデルに対して施設規模が大きすぎると判断され、営業終了が決定されています。

ジャングリア沖縄とは、施設の成り立ち、立地、規模、資金調達、体験内容が違います。

ですから、

「別施設が2年で終了したからジャングリアも2年で閉鎖する」

とは言えません。

むしろジャングリア沖縄では、2026年に入ってからも追加投資や商品改善が続いています。

※画像はAIによるイメージ

2026年4月29日には、新大型ライドアトラクション「YAMBARU TORNADO(やんばるトルネード)」が開業しました。

1度に48人が乗車できる大型ライドで、パーク全体の体験可能人数を増やす狙いも示されています。

また短時間滞在を想定した「ふらっとチケット」も導入され、その後レギュラー販売へ移行しました。

2026年8月時点では約3時間で楽しむチケットとして、大人は税込2970円、子どもは税込1980円。

対象となる人気アトラクションから1つを選べる仕組みとなっています。料金や販売条件は変更される可能性があるため、利用前には最新条件の確認が必要です。

さらに「ロイヤルチケット」は、1Dayチケットのパーク&スパ利用に、4つのプレミアムパスなどを組み合わせた高付加価値商品です。

2026年8月時点の案内では大人税込2万9700円、子ども税込2万6400円となっています。

私はこの2種類の商品が、ジャングリアの今後を考えるうえでかなり面白いと感じています。

「ふらっとチケット」は、丸一日使えない旅行者を取り込む商品です。

美ら海水族館やホテルなど別の予定が入っていても、

「3時間くらいならジャングリアにも寄ろうかな」

という選択肢が生まれます。

一方のロイヤルチケットは、人数そのものを増やすというより、快適性や特別感を重視する利用者からより高い売上を得る商品です。

つまり2年目は、

利用時間の短い層まで入口を広げる戦略と、高付加価値商品で客単価を伸ばす戦略を同時に進めている

ように見えます。

これは単に「来場者数を増やす」だけではない点がポイントです。

ジャングリア赤字説で今後見るべき5つの数字

では、今後どんな数字が出ればジャングリア沖縄の経営状態をもっと正確に判断できるのでしょうか。

筆者としては、来場者数だけではなく5つの指標をセットで追いたいと考えています。

1つ目は、開業後を含む最終損益です。

最重要です。

2025年6月期の50億9800万円という純損失は開業前の数字でした。

そのため、実際に営業した期間を大きく含む2026年6月期で、最終利益がどうなったのかを見る必要があります。

2つ目は、売上高です。

初年度は100億円超の見通しが示されています。

この水準が2年目以降に伸びるのか、維持するのか、それとも低下するのか。

来場者数と合わせて見ることで、事業の成長方向が分かりやすくなります。

3つ目は、一人あたりの売上です。

同じ100万人でも、チケットだけを買う人が中心なのか、飲食・グッズ・スパ・プレミアムパスまで利用する人が多いのかで収益性は大きく変わります。

ふらっとチケットとロイヤルチケットは方向性が正反対に見えますが、どちらも「旅行スタイルに合わせて売上機会を増やす」という意味では共通しています。

4つ目は、再訪につながる満足度です。

ジャングリア沖縄では、開業月に69.2%だったパーク満足度が、2026年5月には89.2%まで上昇したとされています。

またアトラクションの平均体験個数も、開業当初の2.3個から2026年5月には4.5個まで増えました。

これはかなり重要な改善です。

テーマパークは開業直後なら「新しいから一度行ってみたい」という需要を集められます。

しかし2年目、3年目になれば、新しさだけでは集客できません。

「もう一度行きたい」と思う人をどれだけ増やせるかが重要になります。

5つ目は、運営コストと追加投資です。

2026年夏には暑さ対策なども強化されています。

ゲスト満足度を上げることは欠かせませんが、改善に投じた費用以上の売上や再訪につながるかは、経営では別の問題です。

私は、ジャングリア沖縄の2年目を評価するとき、

「150万人に届いたかどうか」だけを見るのは少しもったいない

と思っています。

人数だけではなく、

来場者数×客単価×満足度×再訪率×運営効率

という組み合わせで見たほうが、テーマパーク経営の実態に近づけるからです。

私はジャングリア沖縄の赤字をどう見る?

ここからは、これまで確認した数字を踏まえた私自身の考察です。

個人的には、2026年8月時点でジャングリア沖縄を「失敗したテーマパーク」と決めつけるのは早いと考えています。

一番大きな理由は、やはり約51億円の赤字が開業後の営業成績ではないことです。

50億9800万円という数字だけが独り歩きすると、

「開業して1年間で50億円以上損した」

ようにも感じてしまいます。

実際には決算期末が2025年6月30日で、パークの開業は2025年7月25日。

この順序を確認するだけでも、意味が大きく変わります。

一方、だからといって「経営は順調」と判断できる材料もまだ十分ではありません。

初年度の来場者数はスパを含め約100万人。

運営トップ自身も、来場者数は思うような水準に至らなかったという認識を示しています。

ここは軽く考えないほうがよいでしょう。

ただ私は、売上100億円超という数字も同じくらい注目する必要があると考えています。

テーマパークの記事では、どうしても入場者数が中心になります。

「何万人来た」

という数字は分かりやすいからです。

でも経営では、

何人来たかではなく、その人たちがどれだけ売上を生み、運営にいくら費用がかかったか

まで見なければ結論は出ません。

ジャングリア沖縄の初年度は約100万人、売上100億円超。

しかし、ここから費用を引いた利益はまだ確定的な公開数字として見えていません。

この「最後の一枚」がまだ欠けているんです。

もうひとつ、私は2年目の商品構成にも注目しています。

短時間利用のふらっとチケットを用意することで、従来なら「今日は時間がないからやめよう」と考えていた旅行者を呼び込めます。

逆にロイヤルチケットでは、価格よりも時間効率や快適性を重視する旅行者を取り込めます。

これは、

一律の商品で全員を集めるのではなく、旅行者の滞在時間と予算に応じて入口を増やしている

と見ることができます。

沖縄旅行では、旅程そのものが貴重です。

ジャングリアだけでなく、美ら海水族館にも行きたい。

ホテルでもゆっくりしたい。

海にも入りたい。

沖縄料理も楽しみたい。

そんな旅行者に「必ず丸一日ジャングリアへ」と求めるより、3時間でも利用できる選択肢を用意するほうが、沖縄という立地には合っている可能性があります。

この点は、私が国内旅行をリサーチする立場から見ても理にかなった改善だと感じます。

ただし、本当に成功した施策だったかどうかは、今後の数字を見るまで分かりません。

新アトラクション。

暑さ対策。

待ち時間短縮。

短時間チケット。

高付加価値チケット。

これらが再訪率や売上、そして最終利益につながって初めて、経営改善として成果が出たと言えるからです。

まとめ|ジャングリアは赤字実績あり、現在の51億円赤字とは言えない

ジャングリア沖縄について「赤字なの?」という疑問への答えは、運営会社に赤字実績はあるものの、現在のジャングリアの営業赤字が51億円という意味ではないです。

2025年6月期には純損失50億9800万円が計上されました。

しかし決算期末は2025年6月30日。

ジャングリア沖縄が開業したのは2025年7月25日です。

つまり、約51億円の損失は開業前までの決算でした。

また2025年6月末には総資産627億2900万円、純資産251億3400万円が計上されており、少なくともこの時点で債務超過だったわけではありません。

一方、開業初年度はスパを含む来場者数が約100万人、売上が100億円を超える見通しとなりました。

来場者数について運営側は十分ではなかったとの認識を示しており、集客に課題が残っていることも事実です。

約150万人という数字も、運営会社が公表した公式の年間目標や正式な損益分岐点ではなく、美ら海水族館の半分程度でも採算が見込めるという開業前の説明から換算されて広まった目安として理解するのが適切でしょう。

そして何より重要なのは、

開業後を含む利益がいくらだったのか

です。

100万人来た。

100億円売れた。

でも、それだけでは黒字か赤字かは分かりません。

2026年6月期の決算が公表されれば、ジャングリア沖縄の営業実績を含む採算性をこれまでより深く判断できるようになります。

現時点の状況を一言で表すなら、

「開業前に約51億円の赤字は出ている。初年度集客にも課題はある。ただし、現在も51億円赤字、倒産寸前、2年で閉鎖と断定できる公開数字はない」

というのが、最も事実に近い整理だと私は考えています。

旅行の計画を立てていると、「赤字」「失敗」「閉鎖」といった強い言葉を見ると不安になりますよね。

でも、テーマパークの経営ニュースは、その数字がいつのものなのか、売上なのか利益なのか、目標値は正式公表されたものなのかを分けるだけで、見え方が大きく変わります。

ジャングリア沖縄は、初年度の結果を受けて2年目へ入りました。

新アトラクション「やんばるトルネード」、待ち時間の改善、暑さ対策、ふらっとチケット、ロイヤルチケットなど、すでに次の施策も動いています。

これらが「旅行者にとってまた行きたいパーク」につながり、同時に事業として利益を残せるのか。

私はそこまで数字を追ってから評価するのが、ジャングリア沖縄を一番フェアに見る方法だと思っています。

よくある質問

ジャングリア沖縄は51億円の赤字なの?

運営会社は2025年6月期に純損失50億9800万円を計上しています。

ただしジャングリア沖縄は2025年7月25日開業なので、これはパーク開業前までの決算です。ジャングリアを1年間営業した結果として51億円の赤字が出たわけではありません。

ジャングリア沖縄の年間150万人は公式目標なの?

運営会社が「年間150万人」を具体的な公式目標や正式な損益分岐点として公表しているわけではありません。

開業前に、美ら海水族館の来場規模の半分程度でも採算が見込めるという趣旨の説明があり、そこから約150万人という数字が採算の目安として広く語られるようになりました。

ジャングリア沖縄は倒産・閉鎖するの?

2026年8月時点で、ジャングリア沖縄の倒産や閉鎖が決定した事実は確認できません。

開業初年度の集客には課題がありましたが、新アトラクション導入、待ち時間改善、暑さ対策、新しいチケット商品の展開なども続いています。経営状況をより正確に判断するには、開業後を含む決算と今後の来場・売上動向を見る必要があります。

ジャングリア沖縄へ行く予定なら、北部での宿泊も含めて旅程を組むと移動時間を整理しやすくなります。料金・空室・宿泊プランは変動するため、予約前に最新条件を確認してください。
👉 楽天トラベルでジャングリア周辺の宿泊プランを確認する

国内トラベルリサーチャー・ツキミ

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。